スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

小説【5】

「まりぃちゃーん、来たよー! おきてよー」
 扉を開けて入ってきた少女は、ベッドで眠るまりぃを揺さぶっている。
 横になっているまりぃは、眉間にシワを寄せて目を瞑りふて寝を決め込んでいる。
「……おきてよー。ウフフ」
 少女はまりぃの耳に冷たい息を吹きかけた。
「ひゃあぁ! なにすんのよ!」
 思わず大声を上げて、はっとしたように口をつぐむ。今は真夜中だ。
 まりぃは目を細めて少女を見た。
「フィーナ、今何時だと思ってるの?」
「はい、まりぃちゃん。ごめんなさーい! だからちょっとこれを見て~」
 間髪容れずに、まりぃに紙を手渡す。
「なにこれ? 闘技大会開催。日時は……ちょうど一ヵ月後ね」
「そうそう。それでね、この大会に一緒に参加しようよー」
 フィーナはキラキラと目を輝かせている。対するまりぃは……フィーナと一緒だった。
「いいじゃない、面白そうね! 腕の見せ所だわ!!」
「だよねだよねー! わたしもがんばるぞー」
 真夜中だと言うのに叫ぶ二人の声で、絶賛気絶中だったメフが目を覚ました。
「……うるさいなぁ、しずかにしてよ二人とも。眠れないじゃないか」
「おはようございまーすメフさん」
「あ、メフ。おきたんだ。真っ黒な服着た変な男が、気絶してるメフを担いできたんだけど、あいつになにかされたの?」
 メフは嘆息した。変な男って……。
「あぁ。それはメフの知り合いだよ。そんな風に言うなんて心外だなぁ。なにか失礼なことをしたんじゃあないだろうね?」
 まりぃはソッポを向いた。
「し、してないよ」
 明らかにおかしいまりぃの態度に、メフの目つきが鋭くなる。
「ホントにホントだね?」
まりぃは観念して、両手を合わせた。
「ごめん! しちゃった」
メフはため息をついて、まりぃの頭をわしゃわしゃとなでる。
「すなおだね。顔に出やすい所は、相変わらずだ。なにをしたかまでは聞かないから、今度あったときにちゃんと誤るように」
「はーい」
 話が終わった途端に、フィーナがメフにさっきの紙を手渡した。
「というわけで、メフさんもこれに参加しましょう!」
 手渡された紙を見て、方眉を上げる。
「あぁ、この大会か。いいよ、出よう。実は去年も出てるんだ」
「そうなんだ。初耳ー」
「言ってなかったからね」
 
 その後は三人で延々と話し込んでいるうちに、空が白み始めてきて、フィーナが帰ると言い出した。
「じゃーね、まりぃちゃん。大会、一緒に行こうね」
「了解。またねー」
 まりぃはフィーナの姿が見えなくなるまで見送ってから、家に入った。二度ね決行だ。
 里の住人ではないフィーナが、一体何処に住んでいるのか、まりぃ達は知らないし、大して気にしていない。

 この日里の外にある森の中から、一匹の氷龍が飛び立っていったのを見る者は、誰もいなかった。





 近況報告として、MIB復活しました。小説の更新大変遅くなりました~。
 まったく関係の無い話ですが、涼宮ハルヒの十巻はまだ出ないのかなぁ。前の巻が思わせぶりな終わり方してるからすごく気になりますねー。
 小説出演者、募集してますよ~。更新遅くても、ちゃんと続けていくのでー。出演者募集の所をご参照後、出てもいいよと言ってくださる方は是非コメントよろです。
スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。